起業・企画」カテゴリーアーカイブ

Q. きれいなプレゼン資料を作ることは重要か?

これはある種テクニックの話ですね。 ここではプレゼン資料を作る際の注意事項を以下に書きます。 <きれいな資料は継続してこそ意味がある> ここぞ!という機会にきちんと整った資料を出したいという気持ちは誰しもあると思います。 特に月数百万円取るようなコンサルは、まぁ整然と整った資料を提出してくれることが一般的です。かっこいいですね。 とはいえ、これは「当たり前のようにできるのであればそうすれば良い」という点に注意して下さい。 資料はグラマラスであればそれはそれで良いことですが、別にシンプルでも構いません。 目... Read More >>

無料アドバイザー始めます

スタートアップ立ち上げに興味がある学生、プロトタイプを作るところでつまづいている開発初心者、社内で事業や商品の企画を通したいチームリーダー、気軽に頼れる顧問やアドバイザーがいないアーリーステージのスタートアップ経営者、などを主な対象とした無料アドバイスを始めたいと思います。 「コロナ禍」という言葉も陳腐化し、もはやこれが新たな日常かという状況がチラホラ見えてきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は個人的にはコロナ以前は多くの方々との交流を対面にずいぶん頼ってきたんだなぁということを冷静に受け止め... Read More >>

Q. 隙の無い万全のプレゼン、強みを掘ったプレゼン、どちらが好ましい?

ここでは商品企画初期のプレゼンを想定して話を進めましょう。偉い人たちに説明をした上で決裁を得るような場です。 まず、隙のないプレゼンというのはどのようなものでしょうか。 企画のコンセプト、それに基づく市場調査の結果、具体的な商品およびサービスの仕様、スケジュール、予算感、必要な人員、外部協力者、プロモーション計画、単価設定、etc. これら全てを網羅しそれぞれの関連性、数字の整合性、それらが完璧に整ったプレゼンのことを指すのではないでしょうか。 明らかにtoo muchですね。 「ピークエンドの法則」とい... Read More >>

Q. 発想を飛ばすためには一人でじっくり考える時間を取った方が良いのか?

企画を考える際にどのような行動を取るか?という話ですが、当然ながらやり方はひとつではありません。ここではあくまで私個人のスタンスについて書きます。 まず知識の蓄積というものは何事にも必須だと考えます。 「一人でじっくり」はこれですね。 アイディアというものは所詮連想ゲームです。 アイディアはほとんどがアナロジー(類似性)の応用でしかありません。何もないところからポンと芽が出てくるようなイメージは間違っています。したがって種はきちんと植えておかなければなりません。 この作業は地道ですしいつ芽が出るかはわかり... Read More >>

Q. 創業には資金が必要?

1. ゼロ円 2. 数十万円 3. 最低100万円 答えは2の数十万円です。 よく「株式会社がゼロ円で起業できるようになった!」と言われますが、これは事務手数料に関する話がごっそり抜けています。書類作成と登録免許税の合計でおおよそ20万円を超えるはずです。流石に完全なゼロ円でノリで会社をバンバン作られたら困る、それなりの覚悟でやって欲しい、ということではないでしょうかね。 なお余談ですがこの金額は各国様々でドイツなどでは25,000ユーロくらいするようです。こりゃ高い。 3に書いた「100万円」というよ... Read More >>

Q. チャレンジするなら20代のうちなのか?

ポジティブな意味で「やっぱ20代のうちですよね!」と20代の人から言われるので「いやいや、それは違うよ」とここでも返しておきます。 「チャレンジに年齢なんて関係ないよ!」とかユルい寝ぼけたことは言いません。 「チャレンジするなら30代後半」です。 ちなみに「チャレンジするなら20代だ」と考える一般的な肯定的意見の背景にあるものを少し考察してみましょう。 【異論①】発想が柔軟で常識に縛られずに思い切った行動が取れる 【異論②】失敗してもいくらでも取り返しが利く 【異論③】20代は三徹までいける 「そりゃ... Read More >>

スタートアップでものづくりしたい人たちへ

よく講演などの最後でリクエストを受ける質問への応えを書きます。私のブログを読んでくれている読者の方々には、スタートアップでものづくりをする時に如何に多くの困難が待ち受けているかということが理解できているのではないかと思います。ここではそれらを細かく挙げ直すことはしません。そのためスタートアップでものづくりをすることはほとんどの場合でお勧めできません。 もし起業がどういうものかを味わってみたいだけであれば、友人たちと空き時間を利用してアプリを作ってAWSの無料券でも使ってクラウドを用意してサービスを立ち上げ... Read More >>

セラノスにはスタートアップあるあるが詰まっていた

『BAD BLOOD』を読んだ。 一時は世界最大級のユニコーン企業となったセラノスが、実際は嘘と捏造にまみれた会社である、ということを告発したウォール・ストリートジャーナルの記者の著作だ。実際の告発から凋落が起こったタイミングを時系列で思い起こすと、私はアメリカから日本に移り、スタートアップで事業立ち上げに取り組んでいたタイミングで正直セラノスについてはネットの記事でチラッと読んで「マジかよ」と思った程度だったが、シリコンバレーでのエリザベス・ホームズの持ち上げられっぷりはよく見ていたのでその分大きな衝撃... Read More >>

Monozukuri Hardware Cup日本予選の審査員をやらせていただきました!

先日2/25にMonozukuri Hardware Cup(オンライン開催)に審査員として参加させていただきました。https://hardwarecup.monozukuri-startup.jp/ ピッツバーグで決勝戦を行うイベントの日本予選という位置付けです。(今年はオンライン開催になるようですが)個人的にはこういうピッチイベントでの審査員自体が初めての経験でしたが(これまで審査される側ばかりだったので)実際にやってみて正直なところ「登壇の方が全然緊張しないな」と思いました。笑審査員は、むしろ登壇... Read More >>

企画の基礎「手法について考えない」

商品企画、事業企画、プロモーション戦略などなど、どのようなケースでも共通して言えることが、手法はあとで考えるべしということです。 手法ばかり考えるとどうなるか 手法の議論はとても楽しいです。 エンジニアだったら実装方法や使用部品、UIのデザインなんかを議論することはすこぶる脳味噌が沸騰します。チームメンバーの知識と経験を全投入してあーだこーだと議論すると、まぁ盛り上がること間違いなしです。 事業についても、資金計画や人員計画の細かい数字、売り上げ予測なんかをきちんと計算したスプレッドシートを一個仕上げると... Read More >>

特許を取るのが必ずしも正解とは限らないという話

特許を取るのはある種「当たり前」 事業戦略を立てる人も、スタートアップを立ち上げる人も、多くの場合で気にしていることのひとつが「特許」だろう。投資家や決裁者が大抵特許の状況を聞くからというのもあるだろうし、実際に特許を沢山持っている会社が巨額の出資を受けたり、研究機関では取得特許の数である程度評価が行われたりするからだ。 そもそも何かしら技術的な発明があった時に、それを権利として守るために申請するのが特許だ。そうやって権利化されたものには特許権が与えられ、その技術の使用について他社に一定の制約を課すことが... Read More >>

スタートアップの悪い噂はすぐ広まる

あまり誰も言わなくて、界隈にいる人なら誰でも知っていることを書こう。 スタートアップの悪い噂はすぐ広まる。 「どこどこはそろそろ資金がショートしそうだ」「キーパーソンの誰々さんが辞めるらしい」「先月資金調達クローズするって言ってたけどリードが降りてぽしゃったってさ」 色々なパターンがあるがこれらの情報が出回るのはものすごく速い。 それこそ世間を1, 2年先取りする のだ。すごいでしょ。笑 情報が速い理由は主に「社会が狭いから」そして「スピードを重視する人間たちにとって情報がすこぶる重要だから」だろう。 情... Read More >>

メディアに出るということ

先日「日経ビジネス」「日経コンピュータ」で紙面デビューを果たしました。わーい。昨年登壇させていただいたカンファレンスのレポート記事ですが、今年も継続的にホットな話題であろう「AI」の文脈の中で登場させていただいていることにも関係者の方々に深く感謝いたします。 さて、枕詞はこのくらいにしておいてきちんとネタバラシをしよう。カンファレンス登壇のご招待はそもそも私が取締役を務める会社の子会社であるスイッチサイエンス宛に受けたものだった。それが広報レベルでどのようなやりとりがあったかは私は関知していないが、私にミ... Read More >>

起業は社会人スポーツみたいなもの(必然性の視点)

やるべきか、やらざるべきか、それが問題だ社会人として生きていく以上様々な外界(他人、外国、宇宙?)との付き合いが発生する。それらには溢れんばかりの課題や不具合が転がっていて、それらは「解決すべきではないのか?」とあなたの心を揺さぶる。健全な魂は健全な肉体に宿るやるべきことをやらないのはストレスである。自分がその解決策に気付いていたりしたら尚更だ。酷く健全ではない。 しかし一方でやるべきことが複数あるということは社会人であれば誰もが知っている。社会問題を解決するのも良いがそれで家族を路頭に迷わすのはどうだろ... Read More >>

リスクアセスメントとリスクマネージメントの違いについて説明するとスタートアップの精神が説明しやすくなる

リスクアセスメントとリスクマネージメントはひとによっては同じ言葉のように捉えているひとがいたりもするのだが、当然意味合いは違う。 とりあえず教科書的に言っておくと、 リスクアセスメントとは「assess=評価する」のとおり、リスク自体を過去の経験や賢人のノウハウから認識して定量化および資産化することである。 リスクマネージメントはそれを「manage=管理する」ことである つまりアセスメントがあって、その後にマネージメントがあるわけだ。 あ、ちなみに端折ってしまったがリスクというのは一般にはリリース... Read More >>

数字もいいけど現場の知識

事業計画書の手本的なお作法として 「業務効率改善」「効率化と人件費削減」「しかるして市場価値は」 という文脈はよく見る。 全くもって間違っていないし、それが無ければ会話できない(会話してくれない)種族の人もたくさんいるのでぜひ整えて欲しい。 しかし、ここではその後にある「誰もが出くわすちょっとした裏側」の話をしたい。 これは全然勿体つけるような大層なものではなくて、誰もが事業に対して一歩二歩あゆみを進めたら絶対に出くわすのだ。 例えば、BtoBのビジネスをイメージしてみよう。 あるサービス業界をター... Read More >>

誰がオーナーなのかハッキリさせとけよ

技術シーズを元に立ち上げたアーリーステージの会社にありがちなケースとして 「誰がプロジェクト・プロダクトのオーナーなのかが話を聞いててハッキリしない」 という状況によく出くわす。 理想的なのは ・経営判断を行う資質を持ち、かつそれに対して責任を持てる人 ・一番株を持っている人 ・コミットメントが最も高い人 ・業界情報や顧客ニーズに詳しい人 が同一人物であることだ。 ある程度成熟した企業においては必ずしも同一ではないことが多いが、初期の、特にスタートアップにおいてはそれらは同一であることが著しく望ましい。... Read More >>

法人化 :「とりあえず 法人化 」することのメリットについて

アイディアはある。スタートアップを立ち上げるかどうかは悩んでいる。試作をやったり実験はしてみたいと思っている。 そういう状況ならとりあえず 法人化 はするべきだ。 いくつか明確なメリットがあり、デメリットは金がかかることくらいだ。 まず多くの人が誤解してそうなことを正しておこう。 < 登記にほとんど時間はかからない > 具体的な内容は様々なブログポストや地方自治体の説明ページがあるので確認して欲しいが、 – 印鑑作る – 会社名考える – 法人の銀行口座を作る く... Read More >>

独自性がなくても起業しなはれ

昔こんなポスト 小林亜星が「音楽なんてほとんどがパクリ」と言ってたけどそれはある意味で真理なわけで、https://www.clazytech.com/2013/12/95/ を書いたわけだが、「独自性が弱いんで。。。」と起業を諦める言い訳くさい話を聞くことがたまにある。 まぁ大抵はもうちょっと強気なわけで「独自性が弱いように思うんで、どうすれば差別化できますかね!?」と聞かれる。 きちんとそれぞれの事業分野や技術的チャレンジに即してアドバイスをする。基本は – 他社・他人がやらないこ... Read More >>

株式取られんなよ

スタートアップのみに限らず、全ての株式会社の経営者にとって株式比率はとても重要だ。 そんなことは小学生でも知っているが、大事なことは 「出資を受けた時にどう振る舞うべきか」 だ 当然ステージによる。 ステージについて簡単に定義を表明しておくと(学術的なものは専門書に任せる)ざっくり ・シード(まだ市場はよくわからんがコンセプトおれすげぇ!) ・シリーズA(市場ローンチができたかその目の前) ・シリーズB(ローンチはできてるのでスケールさせたい。ビジネス的には国外展開だったり、新規事業の挑戦だったり)... Read More >>

「起業すらならこれは知っておこう」について

カテゴリ「起業すらならこれは知っておこう」について。 これを書こうと思ったきっかけはここしばらく緩やかに存在した。職務上様々な方からビジネス的・技術的なアドバイスを求められることが増えている。 その返答の宛先が大企業であれば私のアドバイスや経験談はあくまで「こんな尖った野蛮な発想もあるらしい」という、ある種珍獣を見るような『良い刺激』で終えて構わないし、むしろ大多数の方にとってはそうであって欲しい。 企業体というものは資本主義社会の象徴のようなもので、そこでは大数の効果が「抑止力」「調整」、時に「忖度... Read More >>

意識低い系のススメ

「意識高い系」というと通常意味するのは、細かいことにいちいちこだわりを持って、ちょっとした小物や使い捨てに近いような道具にでもブランド物やオシャレアイテムを選択し、ハイソな雰囲気のカフェでランチを食べ、自己啓発と教養の向上さらには健康の増進なんかに非常に強い興味と意識の高さを持って自己投資し、かつそれを全く隠そうとしないひとむしろドヤってひけらかしてくるひとのことではないかと思う。 そして恐らくここに自然に付帯するキャラクターとして 『自信満々で順風満帆』 とも言えるのではないかと思う。 私は特にスタート... Read More >>

出資もIPOも無い方が幸せという絶対的事実

スタートアップを立ち上げて、アーリーステージでもっとも苦しめられることが資金調達だろう。やれ「〇〇は☓☓からの第三者割当増資を行い△△億円の資金調達を行いました」とかいうとカッコイイよね。やっぱ。しかし出資なんて受けないほうが良いのだ。「オイオイ、アホか」と思うかもしれないがそれが事実。絶対的事実その1。だ。ポイントはいくつかあるので挙げてみよう。 出資は結婚である。いや、時にもっとエグい 出資を受けることは重婚可能な結婚みたいなものである。 運命共同体と言えばカッコイイが、家族に対する責任も発生すれば... Read More >>

看護師の妻の成長 〜賞金付きピッチコンテストには気をつけろ〜

このシリーズで書くのは久しぶりだが、先日「積年の成果」を見たような気がしたので書く。 というのも前段としては、うちの妻は医大の看護学科を出て看護師をやったあとに私と結婚して無理やりアメリカに連れて行かれたという所謂「フツウの元看護師の主婦」である。超安定志向、保守的、田舎安定生活ウェルカム、そんな人間をアメリカまで連れ回して引き回してリスクとリワードの荒波を行くボロ船に無理やり同乗させている罪の意識くらいは私にもある。多少はある。ような気がする。まぁ一応少なからずあるんじゃないかと思う。 ここで言う『フツ... Read More >>

失敗を恐れるな、むしろとっとと失敗しろ

GoogleのAstro TellerのSXSWでの講演から。 凧を上げて風力発電するプロジェクトについて彼が話しているときに面白いエピソードがあった。 通常の風力発電は設備も金もかかりすぎる。高度が高い方が発電量は増やしやすくなるが、当然相対的に費用が増す。しかしその課題を克服し、試作品がある程度うまく動作したことを彼がラリーペイジに報告すると、ラリーが言ったのが「すぐ同じのを5個作って全部壊すまでテストしろ」だったという。 壊すことで学習スピードは速くなる、という意味合いだ。 これには非常に現実主義的... Read More >>

新プロジェクトを始める前に

以前作ったスライドだが、友人に言われて読み返したら案外いいこと書いてあったのでこちらに写経する。https://www.slideshare.net/qzuryu/ss-44468259 *** 以下は、私が「大企業」と「スタートアップ」を渡り歩いて得た、 『スタートアップ』および『新規プロジェクト』をドライブする上での 組織体制やマインドセットの理想型についてまとめた7項目である# 当然ここで定義する前提がそぐわない業界やその他の exceptional caseは腐る程あるが、ここでは無視する ①柔軟... Read More >>

日本のスタートアップエコシステムの方向性について考えるおれは暇人か!?

とある友人に宛てたメールよりシェアする意味がありそうな部分を抽出してみる。 なお断っておくが私はいちエンジニアであって政治家でも政策提案者でもないし VCの人間でもないしスタートアップの経営者ですらない。(まだ。笑) しかし、ここ(シリコンバレー)にいる人間の端くれとして 感じることはまぁそれなりにあるわけだ。   人材流出について まずこの友人との議論のベースにあった『人材流出』について説明を加えておく。 現在の日本の状況を鑑みると、 日本におけるスタートアップを支えるエコシステムというのは非常に貧弱で... Read More >>