Category: back number

不合理はアリ、不整合はナシ

不合理、不整合、どちらも一般に嫌われるものだが、信頼がおけるかどうかという意味では大違いだ。 不合理のある人間の嫌われ方はこうだろう。 仮に上役なら、理不尽、パワハラ、無理な目標、目的がよくわからない計画、「アイツ偉そうなだけで結局何もわかってないな」 部下や下の立場なら、効率が悪い、上司の指示に沿わない関係ないことばかりやってる、扱いにくい 不整合のある人間の嫌われ方はこうだろう。 口先ばかりで行動が伴わない、「あいつ、時と場所によって言うことコロコロ変わるな」、先週上司が「もっと細かいドキュメントを作... Read More >>

ネイティブスピーカーのみの環境に飛び込め!なんて言われたって

語学習得ビジネスが儲かる理由はひとえに挫折率の高さが故である まず、みんなもっと自分は怠惰で向上心がないということを自覚する必要がある じゃあどうする? 当然、潔くハードルを下げるしかないのだ。 よく『語学習得済み』のひとが言う 「ウダウダ考える前にネイティブスピーカーのみの環境に飛び込め!」 なんて言われたってそれは無理。 度胸という意味で。 あと「経験者は語る」だが『理解度限りなくゼロ』のままその場にいるのはマジで辛い 子供とかわかーい学生とかなら良いけど、社会人としてはマジ辛い。 「そんなの積... Read More >>

看護師の妻の成長 〜賞金付きピッチコンテストには気をつけろ〜

このシリーズで書くのは久しぶりだが、先日「積年の成果」を見たような気がしたので書く。 というのも前段としては、うちの妻は医大の看護学科を出て看護師をやったあとに私と結婚して無理やりアメリカに連れて行かれたという所謂「フツウの元看護師の主婦」である。超安定志向、保守的、田舎安定生活ウェルカム、そんな人間をアメリカまで連れ回して引き回してリスクとリワードの荒波を行くボロ船に無理やり同乗させている罪の意識くらいは私にもある。多少はある。ような気がする。まぁ一応少なからずあるんじゃないかと思う。 ここで言う『フツ... Read More >>

アメリカでリモートワークが多い理由

# この記事は過去の投稿=backNumberです先日「なぜアメリカはリモートワークが多いんですかね?」と聞かれて時間もなかったのであまり良い返答ができなかったなぁと反省し、ここにまとめなおしてみる。 しかし先に言っておくが、その場即答であまり面白い返答ができなかったように、時間をかけて書いても決して面白いことが書けたわけではない。、、、なんてexcuse さて、私が行ってきた場所がシリコンバレーだからというのは多少あるのかもしれないが、LAでスタートアップをやっている友人はメンバー全員リモートワークだと... Read More >>

「SoftBankがARM買収」のニュースをきっかけに「IoTを推進できるひと」を見分ける手段を発見した

#このポストは過去の投稿のback numberです 随分前の話題なのだが、表題の件をきっかけにして以前より探していた解答を手にした気分だ。孫さんありがとう。 SoftBankはその名の通りソフトウェアをバンク=所有して、それを販売していたのが最初の事業だ。 そこからどのように発展していったかはwikipediaにでも細かいことが書いてあるので割愛。 (ここを偉そうにしゃべるほどSoftBankの内情を知らない) ARMは言わずと知れたプロセッサのIP(特許)をライセンス販売している会社で「R&D... Read More >>

動詞は3つだけ覚えとけ。あとは不要

#この投稿はback numberです 動詞なんて3つで生きていける。 動詞は状態を表すものなわけだから、すなわちベクトルを表現できていればあとは大体意味が通じる。 さて、実践的に言えばそれは、 have, take, get だ。 先ほどベクトルと言ったが要するに「動き」と「タイミング」 つまり、まずは大まかに書いてしまうと、 haveは動いていない状態、もしくはかなり前に動きが完了してる時 takeは主語がどっかから取ってくる行動がまさに起きるかまだ起きてないくらいの時 getは主語がどっかから... Read More >>

ちょっと頭良く見せたかったら相槌でprecisely って言っとけば良し

#この投稿はback numberです 複数人で話してるとき会話がよくわかんなくなることは多々ある。マジでよくある。もう4年もアメリカで仕事してるのにそんなことしょっちゅうだ そういう時にもとりあえず相槌打っとけば混ざれてる雰囲気になるじゃない? その具体的方法。まずは超簡単なのは yeah つっとけばいい とりあえず話に混ざってる感じになる I seeとかは確認くさいからちょっと違う で、相手がドヤ顔入れたら really? つっとけば盛り上がる さて、これでは芸がないのでもうひといき行こう 大抵よく使... Read More >>

失敗を恐れるな、むしろとっとと失敗しろ

GoogleのAstro TellerのSXSWでの講演から。 凧を上げて風力発電するプロジェクトについて彼が話しているときに面白いエピソードがあった。 通常の風力発電は設備も金もかかりすぎる。高度が高い方が発電量は増やしやすくなるが、当然相対的に費用が増す。しかしその課題を克服し、試作品がある程度うまく動作したことを彼がラリーペイジに報告すると、ラリーが言ったのが「すぐ同じのを5個作って全部壊すまでテストしろ」だったという。 壊すことで学習スピードは速くなる、という意味合いだ。 これには非常に現実主義的... Read More >>

新卒は大手企業に入るべきか?スタートアップに入るべきか?

大学の後輩に聞かれたので良い機会と思い整理してみる。 まず、私は新卒で大企業にいった人間だ。そして8年勤めた後、アメリカに渡ってスタートアップに入った。 色々感じるところはあったが、結論から言うと「どちらもアリ、ただ自分には大企業→スタートアップの流れは合ってたかな」と考えている。 さて、以下にツラツラと項目立てて書いてみよう。 技術 これは「大企業の方が分不相応な技術に触れさせてもらえる機会は多い」と言える。 あえて分不相応と書いたのは、スゴい技術を持っているスタートアップはゴロゴロしている。しかしそ... Read More >>

『IoT』『Makers』ー バズワードに翻弄されずに本質を見ようじゃない

時代は『IoT(Internet of Things)』である。 『Makers』が世界を変える。 どちらも同意だ。しかし言葉が一人歩きするのは、、、まぁ放っておいてもいいのだが迂闊に流されないように注意しなければならない。 先日久しぶりに『ぼんやり考え事をする時間』があった。 と言ってもたかがバス停で帰りのバスを待っている数分程度のことだが、ここ最近はずっと仕事のこと、子どものこと、サイドプロジェクトのこと、さらには先月は2週間のドイツ旅行もあったし、その前は旅行の準備、、、さかのぼればあまりにバタバタ... Read More >>

「直感のみで言いたい放題」のハナシ

# これは過去の投稿の復刻版=backNumberです先日こちらにいる知り合いの方が『複数の、しかも質や種類の大きく異なる議論が絡み合っている状況で、直感のみで言いたい放題いう』という状況が嘆かわしいというか、欧米化の道筋というかという趣旨のことをつぶやいていてちょっと考えてしまった。『言いたい放題の文化』というキーワードから思ったことを書きたい。『アメリカ人はディスカッション上手』と日本人は認識していると思うが、私はそこは『確かにそうだが、本質的には全く違う』と言いたい。彼らは主にディスカッションが上手... Read More >>

日本のスタートアップエコシステムの方向性について考えるおれは暇人か!?

とある友人に宛てたメールよりシェアする意味がありそうな部分を抽出してみる。 なお断っておくが私はいちエンジニアであって政治家でも政策提案者でもないし VCの人間でもないしスタートアップの経営者ですらない。(まだ。笑) しかし、ここ(シリコンバレー)にいる人間の端くれとして 感じることはまぁそれなりにあるわけだ。   人材流出について まずこの友人との議論のベースにあった『人材流出』について説明を加えておく。 現在の日本の状況を鑑みると、 日本におけるスタートアップを支えるエコシステムというのは非... Read More >>

「今日を精一杯生きるんだ!」は綺麗事でもなんでもなくて

先日スイス人のOTさんという方と夕食をともにする機会を得た。 60歳くらいのおじさまで非常にウィットに富んだ受け答えが特徴の方だった。 彼はStanford出身でスイス銀行などを渡り歩いたIT危機管理のスペシャリスト。 現在はスイスと米国のビジネスを取り持つ会社のBoard memberをやっているんだとか。 そんな彼は過去に大きな心臓の病気をしたことがあるらしく その際どうにか一命は取り留めたものも今でも心臓の機能の半分は動いていないのだそうだ。 で彼が言うには彼はいま「leasing of life」... Read More >>

マルディーニの言葉とセコイアキャピタル

パウロ・マルディーニ 90年代ACミランの黄金期において中心選手として活躍し、 イタリア代表としてはW杯優勝一回、準優勝一回を経験する言わずと知れた名選手だ。 16歳で名門ミランでデビューすると瞬く間に代表選出、 数々の華々しい実績を残すと選手人生の晩年も38歳まで変わらずミランでプレーし続けた。 2012年に現役引退。 彼の名言は数知れないが、とあるインタビューの中に印象深い言葉がある。 「あなたは何故ここまでの名選手になれたと思いますか?」 以下、マルディーニの回答 「私はミラノに生まれて気付いたら... Read More >>

小林亜星が「音楽なんてほとんどがパクリ」と言ってたけどそれはある意味で真理なわけで、

「画期的なアイディアを思いついた!!!」 とシャワーを浴びながら小躍りしたくなることはよくある。 しかしその『画期的なアイディア』というものはほとんどの場合で 真の意味での『画期的』にはなかなか届かないもので よくよく調べたら似たようなものが既にあったり、 そのアイディアを煮詰めているうちに他の人が似たようなものを出したりするものだ。 でもそのとき言うべきセリフは 「早くやれば良かった、チクショウ!」 ではなくて、 「お、同じようなこと考えるやつがいるってことは良いアイディアなのかもな」 が正解なのだろう... Read More >>

どこかの大企業より近くの馬の骨

 この記事は過去の投稿の復刻版=back numberですここシリコンバレーならではの文化なのかたまたま私がそういう事例ばかり見かけるかなのかわからないが「どこかの大企業より近くの馬の骨」というポリシーに近いものを感じる。これは主にパートナー選択の際の話だ。というのも、シリコンバレーからは様々なインフラ系スタートアップが成功を収めているが、それらの最初の顧客は大抵シリコンバレーの企業なのだ。インフラ系は早い段階である一定数の顧客を手にできるかどうかが勝負だ。その意味ではシリコンバレーは非常にその... Read More >>

理不尽とプロフェッショナリズム 〜 BtoBとBtoC 〜

# これは過去の投稿=backNumberです 最近『狼と香辛料』を読んで商人も楽しそうなもんだなと思った。(安直w)狼と香辛料は中世のヨーロッパをもじった世界を舞台に行商人と人狼の旅を描いた物語で、ずいぶんと渋い題名だがそれなりに人気でマンガやアニメなどにもなっている。商人は情報と知識が命、しかし時折度胸と機転が求められる。想像するには楽しく、行うは難し、というやつなんだろうがとりあえず見る分にはやはりエキサイティングで断片的にとりあげられるテーマにも作者の色々な造詣の深さには唸らされることがある。異端... Read More >>

『人脈』っていう言葉を使うのに軽く嫌悪感を覚えたら日本人

# この記事は以前の投稿の復刻版=back numberですまず最初に、ことアメリカ社会においては人脈ってとても重要だ。日本にいたときにも多少はそう思ったけどアメリカに来ると重要度が跳ね上がる。それは雇用形態の話だったり、日本みたいな階層構造ではない組織構造のうんぬんとか、まぁ色々なものが絡み合っての話なわけだけど基本的には単にみんなそういうのが嫌いじゃないんだと思う。文化と言っても良い。したがって古くから『人脈』という言葉に幅広く親しいアメリカ人はそういうものの使い方やコントロールの仕方が上手なんだと思... Read More >>

未だによくわからないことがひとつある ー アメリカ式ハナシの進め方

一応アメリカ企業で働いて1年半になる。 同僚も日本人、ドイツ人、トルコ人などはいるが大半はアメリカ人だ。 で、どーにも未だによくわからないことがひとつある。 それは『ハナシの進め方』だ。 仕事の進め方、と言っても良いかもしれない。 まず、全体的な傾向としてE-mailで仕事を的確に進めることについて アメリカ人は『形式的なイマイチさ』を抱えている。 もしくは日本人などの『几帳面民族』は非常に優れたスキルを持っているのかもしれない。 良い例がインラインの使い方だ。 私はITリテラシの講師でもなんでもないただ... Read More >>

これからの社会を生きるエンジニアへ【ソフト屋とハード屋、どっちが得だと思う?】

ちなみに私はハード屋だ。 ハード屋の視点、ソフト屋それぞれの視点 仲間内であったり、友人同士であったり、たまに議論というかグチの応酬のようなことになる。表面的には「やっぱソフト屋の方が得だよねぇ〜」「いやいやハード屋でしょ、得してるのは」そんなやりとりだが、裏は「ハード屋は損してる。だって最近の中途採用の公募職種見てみろよ。ソフトばっかだぞ」とか「ソフト屋は損してる。だって次々出てくる新しい言語やアルゴリズムを延々習得し続けないといけないんだぜ」とかいうようなグチが見え隠れする。 まぁどっちの言い分も一聴... Read More >>

六十進数って聞き覚えがあるかな?

ちょっと面白いネタがあったので『進数』について取り上げてみる。 「2進数」とか「10進数」とか「16進数」とかいうやつだ。 まず簡単に 進数 が何なのか説明すると、 言葉で表現すると いくつで桁が上がるか を表現したものだ。 10進数は普段から一般に使用しているもので 0 → 1 → 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 7 → 8 → 9 → の次は桁が上がって10になる。 2進数なら 0 → 1 → の次が2にならずに桁が上がって10になる。 16進数の場合は 0 → 1 → 2 → 3 → 4... Read More >>

アメリカは皆よそ者

アメリカで生活していると残念ながら疎外感を感じることはいくつかある まぁそれはしょうがないのだ。 おれよそ者だし。 しかも経験豊富な諸先輩の方々が語るにはカリフォルニアはひじょーに恵まれているという。 そもそも移民エリアなので古い付き合いがないし、入れ替わりも激しい。 人種も色々だし、むしろ白人の割合の方が少ないくらいだ。 それは良い らっきーらっきー。 しかし、 まぁあるもんはあるのだ。 たまにだけどね。 さて、 その中でもひときわエグいのが、 罰則が非常に厳しいこと 駐車禁止で70ドル、スピード違... Read More >>

持ちネタ

ビジネスの上での持ちネタの話をしよう。 今日は世界的にも有名な人物が逝去された日ですからね。 以前ある人がこう言いました。 「ジョブスはやってることは昔から何も変わらない」 これはある意味での褒め言葉でもある。 ジョブス自身も「他人のことは気にせず自分の道を行け」ということを言っていたとか。 正解か不正解かは置いておいてその潔さは見習いたいもの。 さて「何も変わらない」っていうのをもう少しキチンと言うと 持ちネタとしての彼が信じ切ってるビジネスモデルがあるということだ。 それで負けても仕方なし、と思ってい... Read More >>