ミラノダービー観戦のTipsを伝授する

最終更新日

Comment: 1

先日イタリアミラノでACミラン対インテル、いわゆるミラノダービーを観戦してきた。

場所はACミランのホーム、サンシーロ。
私の世代にはどうにも思い入れがある場所だ(ACミラン黄金期がどんぴしゃ)
自身初めての経験だったがいくつか学びがあったので後進のために共有しておく。

<チケット入手>

王道はACミランのオフィシャルサイトだ。(インテルホームの時はインテルのオフィシャルサイト)

https://www.acmilan.com/en

ただ、ミラノダービーだけに限らないが、チケットの購入は年間パスの保持者が優先的に取っていくので我々のような外様は数日後回しになる。
そしていざOn Saleになったところでアクセスすると
私の時は【アクセスまで45分待ち】
どうにかアクセスしたところで見てみるとアウェイ席の3階の上の端しか空いてない。
さすがに逡巡してしまってその日は決断せずに寝てしまったが最後。
翌朝には全てSold Outとなっていた。

滅多にないミラノダービー観戦のチャンス。
昨晩の「保留」の判断を強く後悔しながら3rd Partyで購入することを決める。
最終的に私はP1 Travel UK (https://www.p1travel.co.uk/) というイギリスのサイトでメインスタンドのコーナー寄りのかなり良いポジションを購入できた。

しかしサイト選びには注意が必要だと思う。
各サイトの評判をまとめているところが必ずあるので、それを複数見て判断すべきだろう。
特に「サイト名 scam」とか検索したときに書き込みが出てくるようなサイトは避けた方が賢明だ。

とはいえ「1~3日前にe-Ticketが届くからね」とメールに書いてあったがやはり届いたのはギリ前日。
しかしこのくらい想定内だ。

<アクセス(行き)>

今回のミラノダービーはACミランのホームスタジアム、サンシーロだったわけだが、そうするとメトロ(M5)でのアクセスが良い。
乗り換えや降りる場所で迷う可能性は皆無だ。だって目印たちがいっぱいいるからね。

チケットのバウチャーが届くとそこにゲートを何時に通ってね、と書いてある。
日本人としては生真面目にその時間通りに入ったのだが、外の様子をみる限りではそこら辺は全然ルーズなようだった。
外では酒盛り集団がたんまり。

しかし1時間くらい前にスタンド内に入ることは決して悪くはない。
試合が始まるとみなきっちりと自分の席で観戦するのだが、試合前はそうではない。
つまり自分のCategoryで行ける限りのどこに行って観てても構わない。
だいたいみんな最前線の柵のところに集合してチャントを歌ったりしながら待つ。

試合開始のだいたい45分前くらいになるとアップが始まる。
アップもまぁ異常なくらい盛り上がる。
想像の5倍くらい。

あとアップからどの選手が集中できていて、どの選手がちょっと違和感を感じてるか、など見定めて その日の注目選手を決めるのはとてもオツだと思う。
スタジアムで観戦する最大のメリットは「見たい選手にずっと注目して試合を観れること」だからね。
ちなみに私の当日推しはACミランのTonali

<試合中>

試合が始めるとメインスタンドはみんな座って観戦する。(案外お行儀良くてビックリした)
そしてチャンスになりそうなタイミングが来るとみんな一斉に立つ。

わかりやすいのがレオが左サイドのFinal Thirdで前を向いてボールを持ったシーンだったり、 中盤で良いボール奪取からショートカウンターを仕掛けるようなシーン。みんな良くわかってる。

なお、この立つタイミングで出遅れると何も見えないし、 たまに後ろの席で勢いよく立ち上がった人のビールの滴を後頭部に食らうことになる。笑

ということで毎回立ちましょう。屈伸屈伸。

メインスタンドだとチャントに参加する人もしない人もいるし、なんならインテル(アウェイ)のユニ着た人も僅かながらいる。
でも穏便に見れるし、みんなサッカーを楽しんでる感じでやはりメインスタンドオススメです。

なおサポーター席は『フーリガン』で画像検索したら出てきそうなこんなカンジ。 ミラノダービーでの盛り上がりはさすが。

<トイレ>

試合中や試合前にビールを飲みすぎた場合はトイレに行かざるを得なくなる。
スムーズに行けるのは前半40~45分の範囲だ。
ミラノダービーではほとんどの人間が途中で席を立たない。
余裕で行けるはずだ。

<アクセス(帰り)>

さて、、、これがTips的には実は本番。

帰りは正直大変だった。
なんせサンシーロの収容人数は80,018人で当然の満員だからねぇ。

まず行きと同じM5に乗って帰りたかったら試合終了前に席を立たなければいけない。
でもそんなの勿体ないよね!折角滅多にない機会なのに!

ということでその選択肢を捨てると、試合終了とともにM5に駆け込んでも正直出たとこ勝負になるのは間違いない。
ちなみにメトロの入り口は入場制限をがっちり利かせられてしまう。

トラムもある。バスも近くに確かあった。
しかし注意しなければならないのは、これらは「道路を通る」ということだ。
あとで確認した限りでは周辺3駅くらいの範囲で大渋滞が発生していた。
つまりトラムもバスもやっとの思いで乗り込んだところでどこかで詰まる可能性が高い。

仮に小さい子供連れなどを想定すると、恐らく車がベストなのだろう。 駐車場はスタジアムのすぐそこにいくつかあるので、とりあえず車に乗ってしまって、 時間も遅いし子どもは寝てしまえば、あとは運転手が踏ん張るだけのことだ。

でもどうやればそれなりに確実性の高い手段で混雑に巻き込まれずに帰れるか。

【王道】

多くのひとがやっていた王道は『すくまで酒盛りする』
メトロの終電は日付越えるくらいまであるのでとにかく飲んで騒ぐ。
屋台はそれを見越して出しっ放しになってるので飲食に困ることはない。

トイレもちょっと探せば簡易トイレが見つかるはず。
少なくともトラム乗り場の近くにはあった。

【ちょいセレブ】

ホテルを取る。
徒歩圏内にいくつかホテルがあった。
楽したい人は一泊だけそこを取るんだろうな。

【元気なら】

歩く。
とはいえM5の路線沿いに数駅歩いたところでどうせ満員で乗れないので M5以外の路線の駅、あるいはM5が他の路線と交わるところまで歩く。
私のケースでは30分ほど歩いてM5とM1の交わるところまで歩いた。
そうすると乗客がそれなりに分散するので普通に座れた。
まぁそれなりに疲れたが、屋台で腹ごしらえしてビール片手に歩けば問題ないだろう。
同じように歩いている人が沢山いるので治安的にさほど不安感はなかった。

<最後に>

これらのTipsは状況次第で役に立つこともあれば全く役に立たないこともあるかもしれない。
とはいえ、ひとつの「経験者のケース」を知っておくことに無駄はないと確信している。
ぜひサンシーロでのミラノダービーをエンジョイして欲しい。

九頭龍 'kuz' 雄一郎 エンジニア/経営者, 日本の大企業からシリコンバレーのスタートタップまで多種多様な千尋の谷に落ちた経験を持つ。 株式会社ClayTech Founder/CEO, 監査役DX株式会社 Co-founder/CTO, 株式会社スイッチサイエンス取締役, 株式会社2nd-Community取締役, 東北大学客員教授, 東京工業大学非常勤講師, 武蔵野美術大学非常勤講師, 他複数社の顧問など。

シェアする

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする