Q. 研究者が起業するのってどう思いますか?

羨ましいです。笑
実は遠〜い親戚、私の妻の従姉妹の旦那の妹の旦那さん(もはや他人かw)にA氏という方がいて、A氏はカーネギーメロンピッツバーグ(超名門)の教授が本職なのですが、自ら立ち上げた会社を3回も売却しているといういわゆるミリオネラです。
彼の専門は自然言語処理でその研究成果を利用した翻訳ソフトウェアの会社を3回起業しいずれも売却に成功しています。いわば典型的な「スタートアップの勝ち筋」のひとつだと言えると思います。
私にはそういう「何年何十年かけて特化させまくった武器」というのが無いのでその点は研究者の方々のことが率直に羨ましいわけです。
さて、しかしながら研究者の方と話をすると、「社会人経験が無いに等しい」「実務が何もわかっていない」ということを本人たちが懸念点として挙げます。確かにそれはそのとおりなのですが、その点については非常に簡単な解決方法があります。
社会人経験が豊富で実務がよくわかっているパートナー(あるいはメンバー)を見つけることです。
起業する際に必要な、最も基本的なものがいくつかあります。事業アイディア、原資、そしてパートナー(メンバー)です。 研究者は尖った部分がある一方、全体的にはアンバランスだという彼らの自己評価はある程度正しいと思います。でも起業においてはそれはあまり重要なことではありません。適切な人と繋がって、助言を受け、必要に応じて手を貸して貰えば、それで良いのです。
そういう柔軟性と素直さがあるかどうかが研究者起業が上手くいくかどうかの鍵になるのではないかと思います。
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