書籍プチ解説 〜目次について〜

最終更新日

2022年5月18日発刊予定で書籍を出版します。(Amazonは5/20の予定。書店は順次となります)
そこでちょっとずつですが書籍の内容について解説および紹介をしていこうと思います。

幸せなIoTスタートアップの輪郭

本書の章立ては

  • 第一章:スタートアップの基本を理解しよう
  • 第二章:スタートアップの運営によくある悩みを理解しよう
  • 第三章:IoT機器開発の典型的な躓きを理解しよう
  • 第四章:一通りわかったつもりになったらもう一段レベルアップしよう

という構成になっています。

第一章はかなり汎用的に通用する内容です。

例えば

  • 起業するには奇抜なアイディアが必要か?
  • 「スタートアップはスピードが命」は本当か?
  • 一人で起業するべきか、複数人で起業するべきか?

というようなスタートアップを立ち上げたことがある人であれば誰もが葛藤したり、苦しめられて後悔したりしたことがあるポイントについて、私なりの視点で分析を行なっています。

また一方で

  • 技術から考えるか?マーケットから考えるか?
  • ペルソナを作ることは重要か?

というような、事業立ち上げや製品・サービス企画一般に関わっている人にとって有益なインサイトについても掲載しています。

第二章はスタートアップ運営あるあるです。

「スタートアップ」と仰々しく言ったところで、小規模でやたら変化が激しいだけの普通の会社です。
人数が少ないが故の苦しみであったり、人数が増えていくことで発生する悩みであったり。採用をどうするべきか。チームカルチャーの調整をどうかけるべきか。
そのようなそれぞれのポイントについては、結局のところどのような会社においても共通性を見出すことができるのではないかと思います。

言い方を変えると、
「スタートアップは良いリファレンスとしてみんなのために役に立つはず」
だと私は思っています。

だって毎日がトラブルの宝庫ですからね(笑)

第三章はIoT製品の開発に突っ込んだ内容になります。

要求仕様書、プロトタイプ、PoC、品質保証、カスタマーサービス、製造、特許、法規制などなど。

ハードウェアや製品・サービスの開発から縁遠い方にとっては少々わかりにくい話も出てくると思いますが、そこは「読み物」としてある程度楽しく読めるように書いたつもりです。
「ふ〜ん、そんなことあるんだなぁ」と頭の片隅に入れておいて、どこかで躓きかけた瞬間に取り出してもらえればと思います。

一方これからIoTを作る人にとっては、まさしく意味のある、具体的なベネフィットがありまくる章だと思います。刮目せよ。

第四章は、、、実は読む人の前提知識や経験次第では「何のこと言ってんだかさっぱり」になり兼ねないと覚悟しています。でも書きました。

この章の内容のほとんどは私自身や周囲で起こった出来事であったり、手痛い経験や大きな失敗からの学び、あるいは友人経営者や知り合いの行動から「なるほどなぁ」と思わされたことがベースになっています。

この本のそもそもの趣旨が「私が色々な方から質問されたりアドバイスを求められたことに言ったこと」です。

つまりここに書いた内容は、具体的に新米経営者やスタートアップのメンバーが経験したり、悩んだり、躓いたりした末に私に聞いてきたことばかりです。

したがって、これからIoTスタートアップ、あるいはそれ以外のスタートアップを立ち上げようとしている方にとって、とても有益な内容なのではないかと思います。

全体を通して「Q&A形式なのに体系的な知恵が身に付く」という狙いで書きました。

ちょっとでも琴線に触れた人は、とりあえず読んでくれたらなぁと思います。

九頭龍 'kuz' 雄一郎 エンジニア/経営者, 日本の大企業からシリコンバレーのスタートタップまで多種多様な千尋の谷に落ちた経験を持つ。 株式会社ClayTech Founder/CEO, 監査役DX株式会社 Co-founder/CTO, 株式会社スイッチサイエンス取締役, 株式会社2nd-Community取締役, 東北大学客員教授, 東京工業大学非常勤講師, 武蔵野美術大学非常勤講師, 他複数社の顧問など。

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