事実はデータに、理念は直感に従う

19世紀の物理学者ジェームズ・マクスウェルは有名なマクスウェルの方程式を考案した人物だが、その功績は物理学的にだけなくそのプロセスの意味合いで論理科学の領域で特筆すべきである。というのは、彼は物理学の世界で初めて「こうあるべきだ」を言った人だったからだ。 物理学は観測事実がまずあり、それに当てはまるように仮説を構築していく。そして仮説と事実が明晰に一致したときにその理論は正しいと認められる。 マクスウェルはその方程式の一部を観測事実なしに途中から「予想」した。 簡単にいうと電場、電束密度、磁場、磁束密度の... Read More >>

noteから自主運営ブログに戻した理由

1年ほど使っていたnoteを引き上げて自社ブログへと戻した。以下にその理由をツラツラと書いてみようと思う。 アクセスが増えたか ブログの閲覧への動線は「検索でひっかかるようにする」か「SNSに投稿するか」かのどちらかしかないと言って差し支えない(メルマガとかやっていないしどこかのサイトとの連携などはやっていないので)noteにシフトした時に期待していたのは、note自体がプラットフォームとして機能しているのであれば、「note内での巡回による流入(note上の他者のポストやnoteのイベントページから私の... Read More >>

202X年、スマートフォンは僕らが期待していたデバイスにはならなかった

200x年、私たちは『スマートフォン』の潮流に直面し喜びに満ち溢れた。「ようやく我々が求めていたデバイスが生まれた!」と。 コンピューティングパワーと操作性を兼ねそろえたモバイル端末という形態への需要は過去から常に予測されていた。実際にガラケーの狙う先も常にそこにあったし、古くはPalmなどにもその源流が見て取れる。WindowsCEも当然そこを狙ったもので多くのメーカーがWindowsCE搭載のクールな製品をリリースした。 しかしいずれも十分に市場を席巻するには至らず、誰もがモバイルコンピューティングデ... Read More >>

アフターコロナは個人主義と国家主義のようなことが個人と会社で発生するかもしれない

個人主義と国家主義は共存できるそれどころかむしろ共依存の関係にある 一見言葉的には変なことを言っているように聞こえるかも知れないが、紛れもない事実だ。 なぜなら個人が十分に強ければ国家はいらないが、個人はほとんど全ての場合において集団より弱いからだ。個人主義を推し進めると、それは大衆を、一部の個人でも余裕で戦えるゴリラと大半の個人では戦えない羊に分けることになる。大量に並んだ羊を支えれるものは国家しかない。皆それがわかるので国家主義に傾く。 詳しい説明が必要な方はこちらを参照して欲しい。 https://... Read More >>

セラノスにはスタートアップあるあるが詰まっていた

『BAD BLOOD』を読んだ。 一時は世界最大級のユニコーン企業となったセラノスが、実際は嘘と捏造にまみれた会社である、ということを告発したウォール・ストリートジャーナルの記者の著作だ。実際の告発から凋落が起こったタイミングを時系列で思い起こすと、私はアメリカから日本に移り、スタートアップで事業立ち上げに取り組んでいたタイミングで正直セラノスについてはネットの記事でチラッと読んで「マジかよ」と思った程度だったが、シリコンバレーでのエリザベス・ホームズの持ち上げられっぷりはよく見ていたのでその分大きな衝撃... Read More >>

Monozukuri Hardware Cup日本予選の審査員をやらせていただきました!

先日2/25にMonozukuri Hardware Cup(オンライン開催)に審査員として参加させていただきました。https://hardwarecup.monozukuri-startup.jp/ ピッツバーグで決勝戦を行うイベントの日本予選という位置付けです。(今年はオンライン開催になるようですが)個人的にはこういうピッチイベントでの審査員自体が初めての経験でしたが(これまで審査される側ばかりだったので)実際にやってみて正直なところ「登壇の方が全然緊張しないな」と思いました。笑審査員は、むしろ登壇... Read More >>

大人の仕事は『出口の準備』だという話

先日初の『大学非常勤講師』としての半年が終わりました。いわゆる想像されるような分厚いテキストを使ってあれこれと講義して生徒が板書するような授業ではないため、ある程度気楽に取り組ませていただきました。準備とサポートに奔走されているスタッフの方々に感謝です。 若者と直接触れることによってご多分に漏れず多くの刺激と発見がありました。軽く列挙させてもらうと、 ・学生のことなんて自分は全然わかってないなと実感(想像はしてたけど)・真面目な学生が多い大学であっても突飛な発想を持った者は沢山いる・学生は「醸成させる」と... Read More >>

アーリーおよびミドルステージのスタートアップにおける人事評価について

よく質問を受ける話なのでまとめておく。まず前提として人事評価など無くても会社が回っていれば問題はない。 なので「あえてやる」ということは何か『先にご利益』があるか何か『現在に問題』があるかのどちらかだ。 【先のご利益の例】 ・上場審査、買収交渉などでポジティブに受け止められる ・メンバーの採用時に「しっかりした会社だ」というアピールができる ・組織が大きくなってきた時に各メンバーのやるべきことや規範がハッキリする(評価されることをやる) 【現在の問題の例】 ・社内に「評価制度をしっかりして欲しい」という下... Read More >>

寝かしつけ無しで子どもを育てる方法(子育てに消耗しないために)

うちは4人子どもがいますが、誰一人として寝かしつけをしていません。長男は8歳、長女は5歳、次男が3歳、次女が0歳です。繰り返しになりますが一切寝かしつけをしていません。 寝かしつけ(特に添い寝)をしないメリットはとても大きいですよね。例えば 21時以降は大人の時間 子どもは20時半から21時の間に必ず全員ベッドに入るので、それ以降は普通にリビングでテレビを観たり本を読んだり、子どもには勿体ないとっておきスイーツを食べたり。夫婦2人の時間を過ごしています。 子どもをベッドに置く時に神経質になる必要がない よ... Read More >>

柳宗悦「工藝の道」

きっかけは自粛期間に流行った「ブックカバーチャレンジ」が回ってきたことだったのだが、「好きな本」というものからもう少し掘り下げて「どうにも捨てられない本」を掘り返してみた。私はこれまで就職を機に実家を出てから浜松で4回、アメリカで2回、日米往復の2回、合計8回の引越しを経験している。そのため荷物は最小限に近い。本も相当処分した。その状況で残り続けている本というと本当に限られた数冊に落ち着く。「工藝の道」はそのひとつだった。 柳宗悦「工藝の道」(1929年初版, 2005年改定) 柳宗悦は知っている人は少な... Read More >>